進路情報

キャリア教育開発室より 『「どこへ行くか」ではなく「どう生きるか」』

 皆さんの人生において大切な中高6年間、または高校3年間は大学に入るための準備期間なのでしょうか。かつては、その点だけが強調され、「どこへ行くか」、「何大学を目指すのか」、「〇〇大学に○名合格」ということばかりがクローズアップされていた時代も一般的にあったように思います。しかし、少しだけ、理想や基本に戻って考えてみましょう。

 皆さんはいったい何のために進学や就職をするのでしょう。そして進学先が決まったら、就職先が決まったら、人は幸せで、そこでおしまいなのでしょうか。納得した進路であれば、瞬間的にうれしさは爆発するかもしれませんが、それだけで人生が決まらないことは、もう誰もが知っています。しかも、その時になって大人は急にこんなことを言い出します。「人生はこれからが本番だ」と。「どこへ行くか」だけを考え、必死にそこにたどり着いたら「これからが本番だ」と言われてしまう。もうどうしたらいいのか分かりませんね。

 つまり「どこへ行くか」の順番は先ではないのです。確かに、この問いは在学中に向き合わなければならない大切な問いであることに変わりはありませんが、それを考えるためには、まず自分とはどんな人物で、どんなことに興味があって、どんな可能性を持っていて、どんな理想や夢を描くのか…など、この辺りをじっくりと考えることが「これから」の人生の大きな推進力を生むのです。「どこへ行くか」ではなく「どう生きるか」です。

 日本では小学生までは、純粋な夢や希望をたくさん育ててくるのに、中学生や高校生になると急にしぼんでしまい、自己肯定感の低い若者が多くいるという文章を読んだことがあります。もしそれが事実なのだとしたら、それは社会や大人の責任です。皆さんの可能性は無限であり、若者は大いに夢や希望を語り合うべきです。そして、これからは学校や地域、国境さえも飛び越えて、世界の若者と夢や希望を語り合える、そのような人物が求められます。さあ、皆さんはどうやって生きていきましょう。

 竜ヶ崎一高および附属中学校では、皆さんの可能性を広げる様々な行事やプログラムを準備しています。少し調べてもらえれば、それはありきたりなものではなく、他にない本校独自のものであり、きっと魅力を感じてもらえるはずです。伝統的なもの、最先端なもの、国際的なもの、バリエーションも多彩です。そして、もちろん生活支援や進路支援においても、私たちはこれまで自信を持って積み上げてきた、確かなサポート体制、進学支援体制を持っています。竜ヶ崎一高を巣立っていった多くの先輩方がそれを証明してくれています。次はあなたの番です。竜ヶ崎一高および附属中学校で皆さんに出会えることを心待ちにしています。

  

これまでの進路実績

令和 6年3月卒業生(76回生233名)の進学先一覧

令和 5年3月卒業生(75回生234名)の進学先一覧

令和 4年3月卒業生(74回生274名)の進学先一覧

令和 3年3月卒業生(73回生273名)の進学先一覧